スーチーさんが頑張っても経済発展しない?
こんばんは。@三河屋ヤンゴンです。
駐在員のためのブログへようこそ。
いまどきのミャンマー若者事情
先日、ミャンマー人経営者から、興味深い話がきけました。
「スーチーさんが、いくら頑張っても、ミャンマー人が頑張らないと、経済成長はしない」と。
ミャンマーは、2013年より、軍政から民政に舵きりし、経済発展が見込まれています。
今年、ついに米国からの経済制裁も解除され、本格的に欧米企業も、進出してくるでしょう。
アジアのラストフロンティア(最後の開拓地)と呼ばれており、僕も、経済成長を信じてやまない派です。
しかし、経営者の彼いわく「ミャンマーの若者たちは働かない」「一生懸命働く大切さ」が、分かってないと。
働くことは働くのですが、仕事でストレスを感じるとすぐに辞めたり、給料の良いところを探したり「今より楽できる」仕事を探すようです。
【目次】
頑張れば、将来リターンがある?
僕の友人(ミャンマー人経営者)を少し紹介します。
彼は、祖父母が中国から移住してきた中華系ミャンマー人です。
奥様は日本人で、お子様もいます。
ハングリー精神の塊みたいな、お方です。
エコノミックアニマルとは彼のことです。
日本に留学し、若い頃は寝る間も惜しんで、働きまくり、アルバイトを掛け持ちして、多い時は月50万円にもなったようです。
いつ寝てるんだと思うぐらい働いたそうです。
そんな彼は、2015年にテレビ東京の経済番組「未来世紀ジパング」にも出演したことがあります。
下記、YouTube動画の3:20〜4:12をご覧くださいませ。
「ミャンマー沸騰SP その後」未来世紀ジパング 番外編(2015.6.22)
そんな彼は、
『日本では、最初は安い給料でも、一生懸命働いて、経験がついてくると、後から返ってくる。それが、ミャンマーの若者には、分かってない。「目先の給料」だけで、動いているので、非常にもったいない、可哀想だ』と、嘆いていました。
自社の若い従業員から、ミャンマーの将来を杞憂するなんて、なかなか出来ることではないと思う。
日本の若者は「目先の自分」を大切にする?
僕は、これらを聞いていて、日本で、今流行りの「ブラック企業」が、頭に浮かびました。
日本の場合は「目先の給料」ではなくて「目先の自分」になると思います。
「目先の自分」を大切にするあまり、何かストレスを感じると「ブラック」と呼んで、自己研鑽の大切な場所から逃げてしまう。
「目先の自分」ではなくて「何年後、何十年後の自分」を大切にするのであれば、「今の自分」に、ある程度は、ストレス掛けないといけないと思う。
若い時しか、寝食忘れて、一生懸命働けないと、僕も思うのです。
気合と根性のような精神論ではなく、自分に負荷を掛ける時期って、あると思うのです。
僕も偉そうなことは言える立場にないですが、彼の言わんとしてることが、良く理解できました。
【今晩の格言】
スーチーさんだけが頑張っても経済発展は難しく、
ミャンマーの若者が、未来に希望を持って、一生懸命働かないと。