三河屋ヤンゴンBLOG

日本食デリバリー「三河屋ヤンゴン」を運営する店長がヤンゴンの日々を綴ります!

あなたは高給取りな駐在員なんです!日本とは違う働き方が求められます。

こんばんは。@三河屋ヤンゴンです。

駐在員のためのブログへようこそ。

 

本社の期待を背負わされる駐在員

駐在員は、海外赴任手当など、様々な手当がつきますので、日本で働くより、給与はアップします。

会社としては「海外で大変だろうけど頑張ってね。給料アップしておくから」という建前があります。

トヨタ自動車では「3年海外赴任すると、家一軒建つ」と言われています。

※ちなみに、日本企業で、駐在員の派遣数が1番多いのは、ダントツでトヨタ自動車です。2,500人近くいます(参考記事)

 

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海外赴任者手当があり給料はアップします

【目次】

 

会社にかかる駐在員コスト

 

駐在員1名を、海外に送り出すのにかかるコストは、年間1千万円は軽く超えると言われます。

これは年収ではなく、年収以外の住居や車や海外赴任に関わる経費も全て合わせて、という意味です。

仮に、会社側のコストが、年間1千万円としましょう。

それは、駐在員は、会社に対して「1千万円以上の利益を出さないといけない十字架を背負う」ことと同じです。

あなた(駐在員)は、年間300日間、1日10時間働くとします。

トータル3,000時間となり、1時間あたりのコストは、3,333円計算です。

あなたは、1時間あたり3,333円以上稼がないと、会社は赤字なのです。

 

どのように本社に貢献すべきなのか?

 

限られた時間の中で、数字を出すためには、駐在員の時間を、時給3,333円以上の業務に、集中することです。

この時給以下の仕事をしてしまうと、会社は赤字になるのですから。

そして、ヤンゴンで働く環境下ですと、あなた(駐在日本人)だけ、飛び抜けて、時給が高いのです。

周りのミャンマー人は、あなたの1/20以下だったりします。

ここが、日本で働く時との大きな違いで、180度、マインドリセットしないとなりません。

 

運転手は必要です

 

日本で働いているときは、よっぽどの人でない限り、自分で車を運転していますよね?

ミャンマーでは、例え、許されたとしても運転しない方が良いです。

僕が勤めていた会社は、駐在員自身に運転をさせていました。

理由は、社長自身が運転好きで、自分で運転しており「運転手なんて贅沢だ」という考えがありました。

流石に社長が運転しているのので、下っ端に運転手なんかつきませんよね。

僕は、1日平均5時間も、自分で運転してました。

もう運転だけで、その日は、ヘロヘロです。

日本で運転するより、他の車や歩行者に、気を使う事が多く、道も悪い道ばっかりですので、運転するだけで、かなりのエネルギーを消耗します。

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乱暴な運転手が多く、海外の運転はエネルギーを使います

その後、会社に戻って、メール処理や、見積り作りが待っているのです。

これは、非常に効率が悪いですよね。

ミャンマー人運転手を1ヶ月雇っても、月々3万円程度です。

時給の高い僕が、ミャンマーで運転すると、赤字を量産してしまうので、この単純作業である「運転」を、安いミャンマー人に、シフトする必要がありました。

運転手が、運転している間に、僕は助手席で、メール処理をすればいいのです。

そのメール処理は、1時間あたり3,333円以上の利益を生み出すのですから。

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現地人に運転を任せるべきです

自腹でも「自分の時間を買う」という発想 

 

当時、僕は、この非効率業務を、何とかカイゼンする為に自腹で運転手を雇うので、認めて欲しい」と、上司に直訴しました。

しかし、会社は、組織ですので、自分の好き勝手にはできません。

THEサラリーマン上司から、返ってきた回答は「君だけに、特別扱いは出来ない」と。

3万円を自腹で払うと、5時間×20日=100時間という「自分の時間」を買ったと思えば安いものです。

100時間(1ヶ月)を3万円で買うのですから、1時間300円です。

とても安いですよね。

1日24時間しかないので、あともう数時間を、お金を出してでも買いたい人はいるでしょう。

僕も同じ心境で、自分の「可処分時間」を、自分のお金を使って、増やそうとしたのです。

 

現地人と駐在員の給与差

 

何が言いたいかというと、周りのミャンマー人の時間給は安いので、単価の高い駐在員は、それらミャンマー人と同じことをしててはいけません。

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現地人との給与格差はあって当たり前。

僕たちは、付加価値の高い仕事に、集中しなければなりません。

それが本社から、僕たち駐在員が受けた使命なんですね。

ここは日本とは環境が大きく違いますので、運転手もそう、炊事洗濯も、簡単な実務も、全て現地人に、任せないといけません。

 

日本の感覚のまま

「営業車の運転は自分でやるもの」

自分のパンツは自分で洗うもの」

「見積りは担当営業が作るもの」

を、自分でやってしまうと、自分の時間は増えませんし、仕事だけが溜まっていきます。ご注意を。

 

【今晩の格言】

物価の安いところでの戦い方に、早く切り替えないといけません。