駐在員の皆さん、仕事は楽しいかね?
こんばんは。@三河屋ヤンゴンです。
駐在員のためのブログへようこそ。
さて、先日、タイにある、某大手タイヤメーカーの工場に行く機会がありました。
誰でも知っている日系大手タイヤメーカーです。
工場に入るなり目に飛び込んできた、スローガンに感心しました。
『ATM』です。どんな略か想像つきますでしょうか?
A :明るく
T :楽しく
M:前向きに
【目次】
明るく、楽しく、前向きに
小学校のスローガンみたいですよね?
日本の伝統的な会社が、しかも海外工場で「楽しく」と、掲げてるのが、僕には違和感があり、また嬉しくもなりました。
これを読んだ現地人は、何を感じるのでしょうか?
一般的な工場ですと「整理整頓」とか「1円のコスト削減」とか「指示待ちでなく、自ら考えて行動」「安全第一」「報連相」のような、教科書に載っていそうなスローガンが多いと思います。
それらは、従業員の心には1㎜も響きません。
なぜなら、それらは経営者や工場長のエゴだからです。
人生の中で「働いている時間」は「寝てる時間」の次に長いと思います。
だからこそ、働いている時に、楽しくないと、一回きりの人生が勿体無いと思うのです。
ATMは、そこをうまく表現していますよね。
どのような仕事が理想的なの?
まず、あなたの「仕事」に対する姿勢をお聞きしたいと思います。
■どのような仕事が理想的だと思いますか?(複数回答可)
・収入が安定している仕事
・自分にとって楽しい仕事
・自分の専門知識や能力が活かせる仕事
・健康を損なう心配がない仕事
・世の中のためになる仕事
・失業の心配がない仕事
・高い収入が得られる仕事
はい。あなたの回答はしっかり控えておいてくださいね。
それでは、世論調査の推移をみてみましょう。
※複数回答可ですので、合計が100%にはなりません。
■20年前の結果(1997年)
1位:収入が安定している 49%
2位:自分にとって楽しい 36%
3位:自分の専門知識や能力が活かせる 35%
うーん、不景気が影響してか、安定収入が、第1位でした。
それでは、もう少し、近年の結果ですと、、
■10年前の結果(2007年)
1位:収入が安定している 51%
2位:自分にとって楽しい 46%
3位:自分の専門知識や能力が活かせる 32%
順位は変わらず、まだ、安定志向ですね。
しかし「楽しい」が、10ポイントも急激に上がっています。
■去年の結果(2017年)
1位:自分にとって楽しい 60%
2位:収入が安定している 59%
3位:自分の専門知識や能力が活かせる 41%
なんと「自分にとって楽しい」が、堂々の第一位になりました。
パチパチパチ。
やはり、日本人にとっても「楽しい」が、理想の仕事になっています。
あなたの結果と世論調査はどうだったでしょうか?
今は「仕事」を選べる立場です
別に苦労する為に、僕たち生まれてきた訳では無いですよね。
この与えられた限られた時間を、いかに楽しくするかを、真剣に考えられる時代に、僕らはいると思う。
ひと昔前だと、仕事は辛いもの、苦しいもの、だから体調壊してまでも、生活の為に、家族の為に、やり抜くことが求められました。
当時は、楽しむという考えは皆無です。
でも、今は、そうじゃない。
高いプライドさえなければ、何だって仕事はいくらでも有りますよね。
人材不足と叫ばれ続けているじゃないですか。
僕たちは、間違いなく仕事を選べる立場にいるわけです。
だったら、楽しく仕事したほうが良いですよね。
僕も『ATM』を基本姿勢に、仕事に取り組んでいきたいと思います。
このスローガンは、新しく赴任された日本人工場長が、作ったのだそうです。
チャンスがあれば、この工場長とお会いしてみたいです。
追記:皆さん、奥様からみたATM(給料引出しマシン)になってはいけませんよ。